教育研究の成果
RESULTS of RESEARCH
教育研究の成果を基にした社会へのサービス活動
本学の社会との連携・協力は、「大阪体育大学生涯スポーツ実践研究センター規程」、両学部の「国際・地域交流委員会規程」、「学生”夢”プロジェクト委員会規程」「大阪体育大学図書館規程」等の規程に基づき、教職課程委員会などの事務組織や「国際・地域交流委員会地域交流部会」「図書館委員会」などの委員会組織、トレーニング科学センター、図書館などの附置施設、そしてスポーツマネジメントコース、健康スポーツコース、スポーツ福祉系、教育福祉系などの教育組織が、それぞれの制度や組織の特性を生かし、学生の主体的参加を引き出す形で行われた。それぞれの事業の内容や成果は当該委員会や組織によって適切に検証されている。
主な活動
- 公開講座
OSAKAスポーツ大学:(財)大阪市スポーツみどり財団が主催する市民向け公開講座である。「国際・地域交流員会地域交流部会」が連携して、企画協力及び講師の派遣を行っている。OSAKAスポーツ大学では、「スポーツ科学コース」、「シニアサポートコース」「ジュニアサポートコース」の3つのコースが開設されている。スポーツ指導者をはじめ、スポーツに関心のある方のライフステージに応じた運動方法や指導方法を正しく学べるコースを全12回で実施されている。
- ジュニア育成プログラム
堺市教育スポーツ振興事業団との共同事業、本学スポーツ科学センターと堺市教育スポーツ振興事業団の共同事業として、本学講師による最新のスポーツ科学の情報提供や本学講師によるジュニア育成プログラムを堺市の体育館で実施。本学教員が講師を務め、スポーツ科学の研究成果を基に最新の情報を提供している。
- 公認上級指導員養成講習会
日本体育協会主催、大阪体育協会主管の公認上級指導員養成講習会に、本学教員が中心となって講師を務めている。
- 体力若返り講座
「体力若返り講座in 大阪体育大学」は、平成25年より、本学で開催している。この講座は熊取町の中高齢者を主な対象として、町民が自立して健康づくりをできるよう、健康維持のための正しい知識と安全かつ効果的な運動プログラムを提供するとともに、地域リーダーの養成も目的としたプロジェクトである。講座は全11回で構成され、初回と最後に体力などの測定を行い半年間の評価を行っている。健康づくりに関する座学と運動習慣を身に付けるための運動実技で、座学と実技は学内教員が講師を務めている。
- スクールサポーター
学生が主体的に取り組む社会貢献活動の一つに「スクールサポーター」の活動がある。 各教育委員会や学校現場から学生ボランティアの依頼があり、その都度、学生に周知している。教員志望の学生だけでなく、年間を通して学校現場に出向き、現場の先生方からの指導を受けている。小学校や支援学校では、教室内での授業サポート、個別のサポートが必要な児童への対応、給食・生活指導のサポート、学校行事のサポート等。中学校では、保健体育補助、不登校生徒の支援、学校行事やクラブ活動の支援等、多岐にわたっている。これらのことから、平成21年に国際的な女性経営者の団体である国際ソロプチミスト大阪から優れた社会貢献活動であると認定され、毎年助成金をいただいて活動を行っている。また、学生は学校現場以外に、障害者のスポーツ大会や各市町村の行事等のサポーター、水泳教室の指導員として毎年活躍をしている。
- くまとり元気ひろば
熊取町生涯学習推進課主催事業への協力として、小中学生の放課後居場所づくり対策として町が主催する事業「くまとり元気ひろば」に、以下の3団体がボランティアとして運動プログラムの企画および指導をおこなっている。それぞれの担当教員は、指導案の作成や指導方法について学生へ指導を行うとともに事業に出席もしている。
ア)体育実技研究部≪第2・3水曜日の16:30~17:30≫レクリエーション・ゲームをおこない子どもたちの交流と身体活動の手助けを行っている。
イ)ダンス部≪隔週土曜日の10:00~11:30≫リズムダンス、表現運動を指導。町民祭での発表も行っている。
ウ)体育学部健康・スポーツマネジメント学科健康スポーツコース池島明子ゼミ≪月1回土曜日の10:00~12:00≫スポーツ基本運動や運動遊び、ニュースポーツを指導。運動会前には走り方教室も行っている。
- ふれあい元気教室
熊取町通所型介護予防事業への協力として、熊取町健康福祉部健康・いきいき高齢課が主催する通所型介護予防事業「ふれあい元気教室」への協力として、介護予防のための講演、体力の測定と結果の分析および個別運動プログラムの作成を行っている。
- 教員免許更新講習会
平成21年の教員免許更新制の導入に伴い、本学も同年から講習会を毎年実施している。講習会は連続する3日間で行い、講義と実技から構成され本学教員が講師を務めている。受講生は、本学卒業生を中心に年々増加している。
- 車いすハンドボール教室
「車いすハンドボール教室」は、健康福祉学部の地域交流事業の取組として、八尾市において障がい者スポーツの理解と普及を目的に、車いすハンドボールを利用した市内小学生と本学学生との交流事業を行った。また、健康福祉実践研究センターの事業として、熊取町内の小学校において、アイマスク体験、車いす体験、障がい者スポーツ体験授業を行い、地域小学校の教育活動に貢献した。
- 子ども運動教室
「子ども運動教室」は健康福祉実践研究センターが平成24年度より未就学児から小学校低学年程度の者を対象に「子ども運動教室」を定期的に開催し、多くの子ども達や保護者が参加して好評を博している。運動を得意とする子どもだけでなく、運動の苦手な子どもも参加し、健常者と障がいがある子どもが学生たちと一緒に学び、楽しめる教室を実施している。
調査研究活動
本学の教員の多くは、国や都道府県、市町村等の自治体のスポーツや健康づくり、あるいは地域福祉推進関連委員会等の委員や各種団体の役員として、体育・スポーツ・福祉に関わる調査研究活動や政策立案、遂行に関わる活動に取組んでいる。
ボランティア活動
社会貢献センターと学生達が中心になって、東日本大震災で被災した大阪府下に在住している小学生・中学生を対象に「Sunrise camp in 2011 -輪-」を平成23年度から実施しており、「サンライズキャンプ」と題して、福島県南相馬市などで本学学生および教職員が、ボランティア活動を行っている。
学外組織との連携協力による研究の推進
- 【体育学部・スポーツ科学研究科】
地元熊取町との協力協定(平成17(2005)年3月締結)に基づく熊取町の生涯学習、スポーツ振興、福祉等の各種施策へのプログラム提供を軸とし、大阪府下の市町との連携・協力の中で教育研究の推進を図っている。
例えば、大阪府のスポーツ施設利用者の満足度調査では、「生涯スポーツ実践研究センター」でプロジェクトチームを発足し、調査を実施している。その他、本学では多くの教員が国・府・県・市町村のスポーツ、福祉に関わる政策形成に委員として関わっている。また、学会やスポーツ関連団体の理事や評議員、科学研究員、強化委員として、それらの政策形成に関わっている教員の数も多い。その他、市民を対象とした講座などの地域教育活動、講演会や研修会などの社会啓蒙活動にも多くの教員が関わっている。貝塚市、大阪府、大阪市、茨木市、高槻市の教育委員会に加えて、平成25年度には泉大津市、田尻町、高石市の教育委員会と連携協定を締結した。また、平成26年度は阪南市、枚方市。平成27年度は泉佐野市、岸和田市、堺市、和歌山市、泉南市の教育委員会と連携協定を締結した。
また、生涯スポーツの社会貢献を目的とした各大学センターの情報交換会議「生涯スポーツカンファレンス」を平成21(2009)年度から主催している。平成23(2011)年度は、鹿屋体育大学、仙台大学、北翔大学、福島大学が参加し、各大学のセンターの取り組みの現状と課題を明らかにし、課題解決の方策を検討している。
大学院担当教員は、国立スポーツ科学センターや国内の各競技団体および日本オリンピック委員会や日本パラリンピック委員会からの委託研究を受け、スポーツ科学委員や指導者として学外的に活躍している。また、政令指定都市のスポーツ振興審議会の委員をはじめ各種委員会の委員として、自治体の健康づくりからスポーツ政策の立案などを手がけており、また、スポーツ・健康振興プランの作成を委託されたりして、自治体のスポーツ政策形成にも貢献している。
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社会貢献・附置施設
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