ハイパフォーマンス領域における女性アスリート心理サポートコンソーシアム構築に向けて、
「競技現場」「研究」の視点より、情報共有や意見交換を通して今後のアクションを検討する。
vol.1奥野真由氏(久留米大学)
ユース世代の女性アスリートへのかかわり方
2017.8.12
ユース世代(高校生)の女性アスリートへの関わり方についての話題提供後、現場で感じる女性アスリートの心理的課題について情報交換、ディスカッションを実施した。
vol.2栫ちか子氏(鹿屋体育大学)
女性のからだと運動
〜自分のからだをみつめてみよう〜
2017.10.15
「女性アスリートの三主徴」と呼ばれる「エネルギー不足」「無月経」「骨粗鬆症」がパフォーマンスに与える影響や、それに対するアスリートと指導者の意識の低さを解説。啓蒙と男女相互理解を促す環境整備の必要性を訴えたうえで、その解決策を参加者によるディスカッションを通して模索した。
vol.3直井愛里氏(近畿大学)
女性アスリート支援の現状と課題
2018.1.21
アメリカでの女性アスリートサポート経験や日米の女性アスリートが抱える心理的課題、日米間の比較からみえてくる日本の課題について話題提供された。その後、参加者間でアントラージュの課題、選手の自律について、日米の女性アスリートの摂食障害の事例などについて、情報共有及びディスカッションを実施した。
vol.4崔回淑氏(環太平洋大学)
大学生女子アスリートの心理的課題〜心理サポート記録からみえてきたもの〜
2018.7.21
大学生女子アスリートへの心理サポートの来談事例や、来談者の課題そして課題の背景から、大学生女子アスリートの抱える心理的課題について情報提供された。そこから、女性アスリートの特徴や、心理サポートで求められることなどについて、参加者間での情報交換やディスカッションが実施した。
vol.5栗林千聡氏(関西学院大学大学院・日本学術振興会特別研究員)
女性アスリートとの関わり方〜アントラージュとしての役割〜
2018.9.29
認知行動療法の視点から、競技者と保護者の行動を分析する手法を知ることと、女性アスリート特有の問題にアントラージュがどのように関われば良いか模索することについて情報提供された。さらに、女性アスリートに対する関わり方を考える上で必要な、月経前症候群(PMS)などについても情報提供され、参加者間でのディスカッションを実施した。
vol.6松本賢次氏(ITC靭テニスセンター/ITCうつぼテニススクール)
ハイパフォーマンス女性パラアスリートとコーチの関わり〜コーチングを通して見えてくるメンタル強化の秘訣〜
2018.11.17
日本車いすテニス協会エリアコーチ、日本体育協会公認コーチとして女子車いすテニスのトップ選手の指導に携わる経験から、女性アスリートとのコミュニケーションや、試合中の心理状態の変化に対応したアドバイスの方法、さらには国際大会出場レベルにある選手特有の心理的な問題点などを解説した。
vol.7中嶋耕平氏(国立スポーツ科学センター)
ハイパフォーマンス女性アスリートへの心理サポートの可能性〜メディカルサポートのフロントラインより〜
2019.1.26
メディカルスタッフとして、北京(2008年)、ロンドン(2012年)、リオデジャネイロ(2016年)のオリンピック日本代表団に帯同した経験をもとに、トップアスリートへ施す怪我の処置における繊細なコミュニケーション方法を紹介。今後のメディカルサポート体制のあるべき姿などを共有した。
※所属は開催時のものとなります。