10月20日からハンガリーで開催されるレスリング世界選手権に向けて、レスリング女子オーストラリア代表のジェシカ・ラバーズ・マクベイン選手が10月15日から19日の期間で本学にて大会直前の調整合宿を行いました。
ジェシカ選手は、同大会の女子フリースタイル55kg級に出場予定。
ジェシカ選手はこれまで20年に渡り、ムエタイ、ブラジリアン柔術、空手など数多くの格闘競技に取り組んでこられ、3年前に女子レスリングのキャンプに参加し「激しさと自分にあった格闘のスタイルが出来るところが自分に合っている。レスラーの方々は常に良くなろう、学ぼうという姿勢があるからそこが惹かれたところです」とレスリングの魅力に惹きつけられ、レスリング競技に取り組み始めました。
今回ジェシカ選手のコーチとして帯同している増田奈千コーチは、大阪府出身で4歳からレスリングを始め、大阪・堺女子高等学校(現・香が丘リベルテ高等学校)を卒業後に環太平洋大に入学。2015年に同大学卒業とともに現役を引退するまで、鋭い片足タックルを武器に国内の大会では常に上位入賞を果たす等の好成績を収めてこられました。
今回の調整合宿の実施は、増田コーチが高校時代に大体大浪商高等学校と合同練習した経験があり、充実した練習・トレーニング施設と、宿泊環境も整っており、関西国際空港に近いという立地条件等、大会前の調整場所として最適な環境ということから本学での合宿が実現しました。
増田コーチはジェシカ選手について、「まだレスリング競技を始めて3年なので、細かい部分や基本的な技術等を指導していますが、身体能力が高く、とても理解力が高いので、同じことを2回言うことが無い」と高く評価しており、ジェシカ選手は増田コーチに対して「ダメなものはダメ、良いものは良いとストレートに言ってくれるので自分に合っている。彼女自身も最近までレスリング競技者だったため、思いっきり練習をさせてもらえる」と増田コーチとの好相性を語りました。
ジェシカ選手は、「オーストラリアはレスリング人口が少ないし、自分が知っている限りでは日本とオーストラリアのレスリングの交流はほとんど無い。これを機会にオーストラリアでもレスリングが注目されるようになってくれれば嬉しい」と今後への期待を膨らませていました。
5日間の調整合宿を終え、「大会前にいい練習が出来きました。大阪体育大学は綺麗で快適、安全性も確保されているし、とても過ごしやすかった」と本学での合宿滞在に充実の表情を浮かべました。またジェシカ選手は昨年パリで行われた世界選手権では1回戦で敗退してしまっているだけに、「今回の世界選手権での目標としては、少しでも長く試合をして、試合の度に良くなること。良い機会として次につながる戦いにしていきたいです」と力強く言い残し、決戦の地・ハンガリーへと向かわれました。
本学では、これまでにも国内は勿論、海外からの選手・各種団体の施設利用実績も豊富に有しています。今後も本学の施設や人材を活用した多面的なサポート体制をより充実し、西日本におけるスポーツの拠点へと更に発展してまいります。
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