6月1日、2日、大学教育学会第41回(場所:玉川大学)において、「運動部学生の学業支援 ~大学スポーツ協会(UNIVAS) の支援事業と現場の取り組み~」と題したラウンドテーブルが行われました。ここで、長尾佳代子教授(本学体育学部教養教育センター)が、「リメディアル教育からみた体育系大学の学生支援」として、本学運動クラブ学生へのリメディアル教育についての取り組みを紹介しました。
「リメディアル教育」とは「大学院生を含む高等教育機関(大学、短大、高等専門学校、専修学校専門課程)に学ぶ全ての学生と入学を予定している高校生に対して、必要に応じてカレッジ・ワークに係る支援を高等教育機関側が組織的・個別に提供する営み、またはその科目・プログラム・サービスの総称」(谷川裕稔、2019)と定義されています。
本学では、教養教育センターと学習支援室が、長年これに取り組み、知見を醸成させてきました。ラウンドテーブルでは、競技成績とリメディアル教育対象者数の相関や本学における学修支援の体制や具体的な事例について紹介されました。
長尾教授からは、「学習意欲と学力の問題は区別して考えないといけない」とアスリートへのリメディアル教育の実践経験から得た指摘もありました。
その他、本年3月に設立された大学スポーツ協会(UNIVAS)の学修支援への施策、海外大学の事例なども紹介されました。参加者として、国立の研究系大学での運動部学生への支援や私立工学系大学における初めてのスポーツ推薦入学対象者にたいする指導、既存のスポーツ推薦入学者への対応に苦慮する各校の学習支援担当者などが集まり、熱心なディスカッションが展開されました。
なお、本学からは長尾教授の他、教養教育センター長、学習支援室長である工藤俊郎体育学部教授、福田宗太郎学習支援室主任、浦久保和哉スポーツ局統括ディレクターが参加しました。
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