2月23日(土)・24日(日)の2日間に亘り、本学において「和歌山県ゴールデンキッズ」のトレーニング合宿が行われました。
和歌山県ゴールデンキッズとは身体能力の高い子どもたちを関係団体と連携・協力を図りながら、発達段階に応じたプログラムにより世界で活躍できる競技者の育成をめざすものです。
今回、大阪体育大学で行われた合宿には55名が参加。一行はお昼過ぎにバスで到着すると、全員揃っての開会式の後、座学と体力測定の2班に分かれ早速初日のプログラムが開始されました。
まず座学の班では、「アスリートセミナー&学内見学」を実施。スポーツ局の浅野晃平氏(水上競技部女子コーチ)が担当し、複数の競技種目に取り組む「マルチスポーツ」の重要性について解説しました。その後、学内見学として本学の学生アスリートが利用する各施設を案内したほか、優勝トロフィーやOBOGの活躍を紹介。本学の歴史を感じてもらうツアーとなりました。
一方、体力測定の班は、第2体育館にて10m走・プロアジリティ・両脚リバウンドジャンプ・メディシンボール投げの4種目を実施。走・投・跳の能力を本学の専門機器を用いて測定できるとあり、参加者たちは非常に興味深く取り組んでいた様子でした。
その後、競技体験として、サッカーとバスケットボールを実施。サッカーでは、未経験者も多かったことから、サッカー部男子監督の松尾元太助教、女子監督の石居宣子講師の指導のもと、まずはボールに慣れることからスタート。ドリブルやシュート練習などサッカーの基本動作を学んだ後、2コートに分かれ試合を行いました。はじめはぎこちなかった動きも次第にスムーズなものとなり、数々のゴールで得点を重ねるなど大いに盛り上がる一幕もありました。
またバスケットボールでは、本学学生の協力によりドリブルのタイムやシュート数を競うなど、ゲーム感覚の取り組みに、参加者たちの緊張もほぐれ、笑顔が溢れる時間となりました。
体をたくさん動かした後は、お待ちかねの夕食タイム。しかしここでも、「食事も大切なトレーニングの一部」と、自分で食べるためのごはんの量を量るなど、食べることの大切さや適量を知ることを学びました。
食事後は、「呼吸を見直す」と題したアスリートセミナーを開催。スポーツ局の坂内悠トレーナーより、鼻呼吸の利点や、呼吸を見直すことでパフォーマンスが向上する可能性があることを学び、初日のプログラムを終えました。
翌2日目は、朝の散歩からスタート。多目的グラウンド〜テニスコート〜ラグビー場〜サッカー場〜陸上競技場〜野球場を巡りながら、学内施設を見学しました。
朝食後は3班に分かれて競技体験。ハンドボール、レスリング、ダイナミックストレッチ&サーキットトレーニングの3種目を体験します。
ハンドボール体験では、ハンドボール部男子監督の下川真良講師が担当。まずは映像にて歴史やルールを学び、投げる動作を中心にトレーニングしました。この「投げる」という動作ひとつとっても、基本が大切であることを丁寧に解説。手首・肘・腰などを連動させることの重要性を説くと、参加者は熱心に聞き入り、試合では見事なシュートを放つまでに習得している子どもも見受けられました。
レスリング体験では、レスリング部コーチ黒崎辰馬研究員が担当。マット運動を通し、自分の体を自由自在に動かす感覚を体感してもらい、基本動作である「構え」や「タックル」を取り入れたゲームも行いました。
ダイナミックストレッチ&サーキットトレーニングでは、安田昌玄S&Cルームディレクターが担当。ダイナミックストレッチによる大きな動きで準備運動をすると、その後は激しいサーキットが待ち受けています。20秒間動き続けて10秒間で次の種目に移動するという動作を7〜8種目行うトレーニングに、「ウワ〜キツイ!」と思わず顔を歪めてしまうほど。しかしやりきった後は実に清々しい表情で仲間たちを称え合っていました。
昼食後はいよいよ終盤。スポーツ局の井上春奈栄養士による栄養プログラムでは、2日間の食事で摂った5つのカテゴリー(主食・主菜・副菜・果物・乳製品)を振り返り、どんな食事が必要かを確認しました。
その後、スポーツ専門の大学だからこそ備えられている専門的な機器を見学。筋電図を用いて筋肉の活動量を調べたり体組成を測定したりと、スポーツ科学に触れる貴重な体験に参加者は目を輝かせて取り組んでいました。
合宿の最後には、初日に行った体力測定の結果をフィードバック。スポーツ局の川上諒氏が担当し、「現状を知ることで的確な練習計画が立案できる」と解説。今回のデータを参考に、より一層スポーツに励んでほしいと締めくくりました。
2日間に亘り盛りだくさんのプログラムで行われたトレーニング合宿。本人も自覚していない能力の実感や、新たな競技との出会いなどこの機会を通じて得るものがあったことを期待しつつ、本学はスポーツ専門の大学として、またスポーツ局がめざすスポーツの拠点としての位置づけを大切に、今後もこうした取り組みに全面的に協力していきます。
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