大阪体育大学の第10代学長に、神﨑浩副学長が4月1日付けで就任しました。任期は2025年4月1日から4年間です。
原田宗彦前学長は任期満了で退任し、浪商学園理事・大阪体育大学学事顧問となります。
神﨑学長は1983年3月、筑波大学体育専門学群を卒業、1985年3月、筑波大学体育研究科修士課程を修了。1985年4月から大阪体育大学で助手を務め、2005年4月から教授。2013年4月、体育学部スポーツ教育学科長、2018年4月、学長補佐、2021年4月、体育学部長に就任。2023年4月から副学長を務めています。
専門分野は武道教育学、剣道指導法。
また、現在、本学剣道部顧問。監督として全日本学生剣道優勝大会(団体)優勝2回、全日本学生剣道選手権大会(個人)優勝1回、全日本女子学生剣道選手権大会(個人)優勝1回。このほか、2009年世界剣道選手権大会で監督として女子団体と個人で優勝しています。
本学は今年、1965年の開学から、創立60周年を迎えました。
少子化など大学を取り巻く環境が厳しさを増す中で、どう大学を運営していくのか。神﨑新学長に聞きました。
――第10代の学長に就任した感想を。
私は40年大阪体育大学に勤め、これまでの9名の学長のうち、第2代の加藤橘夫学長から第9代の原田宗彦学長まで8名の学長に仕えてきました。いずれも錚々たる方ばかりで、特に加藤学長は日本体育学会の会長も務められ、東京オリンピック選手強化対策本部長を務めた大島鎌吉初代副学長とともに本学の礎を築かれた方。特に大学での研究活動を重視された方で、私たち若い教員に「研究はしっかりやっているかね」と声をかけられていた姿を思い出します。私は学長として、卒業生や教職員の期待に全身全霊で応えていきたいと思っています。
―― 新学長として最も力を入れることは。
少子化が進み大学にとって厳しい時代の中でやるべきことは数多くありますが、入学した学生が4年間満足し、本学に誇りを持って卒業していく環境をさらに整備することを重視したいと思っています。本学の学生はクラブ、スポーツ活動などを通じ、柔軟性やコミュニケーション能力など社会に出て必要な資質を身に付けている点が長所です。専門的な学びを通してさらに成長し、社会に出て活躍する人材に育ってもらいたい。また、本学の学生は総合的な満足度を尋ねる卒業時のアンケート調査で96%以上が「満足している」と回答しています。その背景として、教員と学生の距離の近さやクラブ、ゼミの垣根を超えた交流があると思いますが、さらに満足度を高めるために、教員、職員に加えて学生が大学の運営にどんどん意見を出す「教職学」による大学運営の雰囲気が作れたら素晴らしいと思います。例えば、本学は今年60周年を迎えますので、学生に記念の年を盛り上げる企画を考えてほしいと思います。
―― 教員、剣道部の指導者としての40年で感じた大阪体育大学の特徴、良さは何か。
スポーツ活動は本学の大きな特徴で、7割以上の学生がクラブ活動に取り組んでいます。チームのため、またチームが一人のメンバーのために全力を尽くす精神が身についているのは素晴らしいことで、本学の学生は自分を高めようという努力をいといません。また、大阪体育大学には、スポーツをする学生アスリートだけでなく、みる、ささえるなど、様々なかたちでスポーツに関心がある学生が集まっています。クラブに所属していない学生が、競技を通じて切磋琢磨している学生たちに影響を受けて成長していく点も、大きな特徴だと思います。
――クラブ活動のさらなる強化、スポーツ選手の育成についてどう考えるか。
40年の半分以上を、なりふり構わずクラブ指導に全力を挙げてきました。そういう経緯から、競技力向上委員長を務め、運動部活動改革プロジェクト、スポーツ局の立ち上げなどにも関わりました。クラブの指導者にはさらに今よりも上の高みを目指してほしい。一方で、全てのクラブが今すぐトップになれるわけではありません。学生の皆さんは、高みを目指して成長していく過程で、目標を達成することはもちろんですが、そのクラブに所属して良かったという満足感や自分のクラブに対する誇りを感じてもらいたいと思います。
――剣道の魅力について。また、指導をしていて最も感慨深かったことは。
剣道は老若男女が取り組め、剣道で求められることは普遍性があり、日常生活に応用できます。指導をしていて一番うれしいのは、厳しい、苦しい稽古の結果として人間的に成長することです。そこにはまた部員の横や縦のつながりが確固としてできています。試合に勝つときには必ずと言っていいほど、選手でない部員も含めて一体になっています。これは非常に心地よい瞬間で、一度それを体験すると、もう一度味わいたいとさらに指導にのめり込むようになったことを思い返します。
――少子化など大学を取り巻く環境が厳しさを増す中で、大阪体育大学の何を重視して大学運営に取り組むか。
大学での教育の大きな柱になるのは建学の精神です。「不断の努力により智・徳・体を修め社会に奉仕する」。この先、「智・徳・体」を教育の柱に掲げていけば間違いはありません。「智」は単なる知識ではなく、物事の善悪をきちっと判断できる人間になること。「徳」は立派な人間になることで、大学の様々な場面における教育を通じて身に付けます。「体」はスポーツ活動そのものであり、健康であることです。「智・徳・体」のバランスの取れた人間形成を目指しながら教育を推進していけば、必ず社会に貢献できる人材を輩出することができます。
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2025.04.01
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