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2025.03.04

レスリング日韓親善試合日本代表に本学・茂野選手が選出 スポーツ栄養学の知識活かし急成長

 大阪体育大学レスリング部の茂野颯良(そら)選手(体育学部2年・和歌山北)が韓国・釜山での日韓親善試合・合同合宿に日本代表(西日本学生連盟男子選抜)として参加しました。初のJAPANのユニホームに「自分のやってきたことが認められたようで、うれしい。遠征を通じて選手間の人脈も広がり、競技にもプラスになった」と話しています。

茂野颯良選手


 茂野選手は国士舘大学時代、フリー、グレコローマン両階級でインカレ2連覇した父充宏さんの影響で小学3年の時にレスリングを始め、和歌山北高校で近畿3位。大体大では昨年の西日本新人選手権(フリー79㌔級)で優勝。国体成年の部で3位(86㌔級)、西日本学生選手権で2位(79㌔級)となりました。
 合同合宿は2月19日から26日まで行われ、21日に親善試合を実施しました。茂野選手は同年代の韓国選手に6-0でフォール勝ちしました。「韓国選手は体幹が強いが勝つことができた。日本代表のメンバーとの人脈が広がり、技を教え合いやすくなるなど競技にプラスになった」と話しています。
 茂野選手のプレースタイルについて、大体大の姫路文博監督は「力を入れるところ抜くところや試合運びなど試合巧者。レスリングIQはチームで一番高い」と評価しています。

日韓親善試合で勝利


 大体大レスリング部は全国で唯一、中学、高校、大学が合同で練習しています。大阪体育大学浪商中高は強豪で、U-17世界2位、U―15アジアチャンピオンなどワールドクラスの選手も多数在籍します。一方、大学は高校時代に飛び抜けた実績を挙げた選手はおらず、トップクラスの後輩と切磋琢磨する立場です。

日韓親善日本代表の同学年と(右から3人目)


 茂野選手はそんな大体大ならではの練習環境が自分に向いているといいます。「これまでは指示された練習をこなすことが多く、自分の意識の問題もあったが、大学では自分で考え、勝利から逆算して進んで練習するようになった」と話しています。
 また、日本レスリング協会医科学委員として五輪選手を多数指導した近藤衣美講師から学んだスポーツ栄養学の知識が、強化に役立っているといいます。近藤講師は昨年4月、大体大に赴任。レスリング部部長を務めています。

代表全員と(左端)


 茂野選手はスポーツ栄養学の知識があまりない1年生のころは、試合前に6㌔減量した際、筋肉も落として足が動かなかったといいます。しかし、近藤講師から栄養の知識を学び、朝、昼の練習前は炭水化物、糖質を摂り、夜は炭水化物を抜いてたんぱく質、ビタミンを摂ることで、筋肉を落とさずに8㌔減量。西日本学生秋季リーグで全勝することができました。
 茂野選手は「今年はインカレ3位以内をめざす。また、同じ階級のライバルに勝って西日本チャンピオンになり、また日本代表をめざしたい」と飛躍を誓っています。

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