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2025.02.17

ミズノ人事担当が語る体大生の非認知能力 「周囲巻き込むエンジン」~社会活動に不可欠な資質 クラブ、学外の学びで高め

 プロジェクトの推進、円滑な組織の運営などビジネスや社会生活で不可欠な資質として、「非認知能力」が重視されています。
 「非認知能力」(non-cognitive skills)とは、点数や指標などで明確に認知できるものではないが、日常生活・社会活動で重要な影響を及ぼす能力を意味し、具体的にはコミュニケーション能力、リーダーシップ、粘り強さなどが挙げられます。大阪体育大学生の特質として、企業の人事担当者、教育現場の管理職などから強く指摘されているのが、この「非認知能力」の高さです。

 大阪体育大学では、学生の7割以上がクラブに加入し、目標達成に向けてひたむきに努力しチームメートと切磋琢磨しています。また、マリンスポーツキャンプ、アドベンチャーキャンプ、スノースポーツなど野外活動実習、企業・プロチーム・スポーツ施設でのインターンシップなど学外での学びが豊富で、ゼミ活動も活発です。これらの活動や学びが「非認知能力」の向上に役立っているとされます。
 ミズノ株式会社グローバル人事総務部人財開発課の坂本匡史課長補佐は「大体大の卒業生は相対的にコミュニケーション能力が高く、周りを巻き込むエンジンを持っている」と話します。社会で活動する「大体大生像」について聞きました。

「大体大生は周りを巻き込むエンジンを持っています」

ミズノ株式会社・坂本匡史(まさふみ)さん
 グローバル人事総務部人財開発課課長補佐)

――御社で働く大体大生の数は。
 現在、ミズノでは14名の卒業生が在籍しています。大半が営業職で、野球、サッカー、バレーボール、テニス、ゴルフなど幅広い競技スポーツを担当したり、法人向けにユニホームや 安全性と快適性が高いワークシューズなどの商品を提案したりしています。
――卒業生の働きぶりや印象は。
 相対的に見て、コミュニケーション能力が高い人が多いです。周りを巻き込みながら業務を推進する方が多く、それぞれがエンジンを持っているように感じ、主体的に行動している印象を受けます。例えば、営業開発部門にはお得意先に新たな提案を行う部署があります。何がお客様の役に立つのかを自ら考え、担当外の分野も社内で起点となり各部署を調整し、提案の幅を積極的に広げている方もいます。
――大学時代のクラブ活動が、社会で仕事に役立つ場面はありますか。
 はい。クラブ活動の経験者は困難な状況下でやり抜く強さを感じます。また、自身の殻を破りにいこう、挑戦しようという気概を感じます。この気概はこれまでの新入社員に感じることも多いです。例えば、ある新入社員は人前で話すことがそんなに得意ではありませんでした。チームでプレゼンテーションをする場で、他にプレゼンの得意な方もいたのですが、積極的に手を挙げてプレゼンする姿を見て感動しました。
――御社が求める人材とは。
 ミズノでは、求める人物像として3つの「F」を掲げています。正々堂々と真摯に仕事に向き合って行けるフェアプレー。周囲との協業ができるフレンドシップ。やり抜く力や、壁に当たった時に他責にせず自責で一歩ずつ進めるファイティングスピリットです。また、入社3年間で自立、自走できる自律型の人材をめざしていて、その点が身についている方も魅力的です。
――スポーツを経験した学生に人材として期待することは。
 スポーツの経験者には、目標に対して結果から逆算して“何をすべきか”のプロセスを回せることを期待しています。クラブ活動は小さな社会だと思いますが、そのコミュニティでの活動で得ることは大きいのではないでしょうか。また、スポーツの現場では「振り返り」をすることが習慣づいていると思いますが、「振り返り」は仕事を進めるうえでとても重要です。
――スポーツ関連企業をめざす学生が磨いてほしいことは。
 なぜ、そのスポーツに携わりたいのか深掘りをしてほしいと思います。自身のモチベーションがどこから来ているのかに向き合うことで、自己理解にもつながると思います。また、仲間との時間を大切にしてほしいです。仕事をしていて一人で完結することはほぼないので、周りの人と一つの目標に向かって挑戦していく経験は必要だと考えます。

大阪体育大学キャリア支援センター

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