第33回全日本大学女子サッカー選手権大会は12月26日(木)、各地で2回戦が行われました。大阪体育大学(関西第3代表)は大阪市のヤンマースタジアム長居で、昨年の2回戦で敗れた早稲田大学(関東第3代表)と対戦。1―3(前半1-1)で敗れ、雪辱は果たせませんでした。
石居宜子監督は「自分たちの意図したサッカーができた部分があっただけに、もったいない試合だった」と悔やみます。
「できた部分」とは、中盤や前線で積極的にボールを奪いにいく守備。昨年は早大の力が強く、後ろに引いて守りましたが、今年は昨年とは比べ物にならないぐらいディフェンスラインを押し上げ、オフサイドを取ったり、前でプレッシングに行ったりし、ゴールを狙える状況を作り出せたといいます。
前半は、45分に1年生のMF西杏琳選手(スポーツ科学部、追手門学院)が右サイドを上がり、ゴール前でこぼれた球を、これも1年生のFW矢野紗也佳選手(同、大阪桐蔭)が同点ゴールし、1-1で折り返しました。
後半は、早大が陣形に変化を付けて外に人数をかけたため、若干ラインが押し下げられた部分はあったものの、互角の展開。しかし、後半10分、相手MFが左コーナー近くの角度のほぼない位置から個人技で放ったロングシュートが決まります。20分以降、MF北原歩奈選手(体育学部2年、日本航空)、MF中垣和佳奈選手(同、日ノ本学園)、FW林寿珠里選手(スポーツ科学部1年、大阪桐蔭)を投入したが加点できず、後半38分、またも豪快なロングシュートをゴール左上の隅にドンピシャで決められました。
早大にはインカレで3年前に2回戦で0-2、昨年も2回戦で0-1で敗れています。主将の長谷原彩音(体育学部4年、鳴門渦潮)は「3回の早稲田戦で、今日が一番戦えたが、1年を通してチームの課題だった得点力は修正できなかった。個人の決定力はむちゃくちゃ課題です」と悔やみました。
大体大は全日本インカレで1994、1999、2006年度に優勝し、1992、2007、2014年度は準優勝を果たしています。
しかし、近年は決勝に進めず、今年も「最低でもベスト4に入って年越し」の目標は達成できませんでした。石居監督は「もっと強気で走り切れたはずだと思っていたが、なにかブレーキがかかっていて、試合ではっちゃけ切れていなかった」と反省し、来季の4強に向けて、「メンタル的なタフさが必要」と話しています。
BACK
社会貢献・附置施設
BACK