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2024.11.28

バスケットボール女子Bチーム交流戦「フレンドリーマッチ」 引退の4年生「両親からの手紙」サプライズに号泣~大阪体育大学×武庫川女子大学

 バスケットボール部女子交流戦「フレンドリーマッチ2024 大阪体育大学×武庫川女子大学」が11月25日(月)、大阪体育大学第6体育館で開催されました。
 フレンドリーマッチは、普段公式戦のベンチに入れないBチームの出場の場。インカレに出場できないBチームの4年生にとっては、引退試合となります。運営を担う学生スタッフの演出で、試合後に両チームの4年生全員に両親らが手紙を渡すサプライズがあり、4年生が号泣するなど感動的なイベントとなりました。

両チームの4年生と保護者

 

両親らからサプライズで手紙を渡され、感極まる4年生


 フレンドリーマッチは2017年、以前から親交のあった両大学間で始まり、毎年、交互に両大学で開催されています。20年はコロナ禍のため中止されましたが、その後再開し、大体大では3回目の開催となりました。
 大体大体育学部スポーツマネジメントコース専攻の学生十数人が中心となり、企画・運営を担うことも大きな特徴です。学生スタッフは全クラブの統括部局であるスポーツ局の助言を受けながら、毎週会議を重ねました。販売促進のアイデアを考え、ハーフタイムでのイベント内容やチケット・ポスターのデザイン・印刷、プロモーションビデオの制作、前売り券販売、当日の運営などにあたりました。Aチームの選手たちも運営を手伝いました。
 また、フレンドリーマッチには株式会社エイブルをはじめ、Wリーグなどのチームや企業が協賛。大学スポーツ協会(UNIVAS)、熊取町などが後援しました。

 学生スタッフで統括役を務めた田中智也さん(体育学部4年、藤本淳也ゼミ)は、「両親の手紙」について、「引退する4年生に、今まで頑張ってきた中で最高の舞台を用意するのがぼくたちの役目だと思い、計画した」と話します。会議の場で、ある4年生が提案すると、バスケットボール部の運営スタッフから「ちょっと恥ずかしい」という声も出ましたが、「強行突破で」押し切ったそうです。しかし、両チームの4年生全員の父母らが出席してくれるかどうか分からず、懸念する声もありました。学生スタッフは選手には秘密で、直接、両チームの4年生全員の父母らと連絡を取り、事前に手紙を送ってもらい、アンケートで4年生全員の父母らの出席を確かめました。

学生スタッフ(ピンクの文字のTシャツ)とバスケットボール部女子の運営スタッフ (白のTシャツ)


田中智也さん


  試合当日。会場は、両大学・チームの関係者や卒業生、家族の方、学生、地域の方など前回を上回る500人以上が詰めかけ、用意された席は埋まって立ち見も出る大盛況となりました。
 大阪体育大学浪商高校・軽音楽部がSHISHAMOの「明日を」を演奏して観客を出迎えました。オープニングセレモニーでは、選手入場の後、学院歌、学歌が斉唱されました。

軽音楽部


 試合は午後6時半、ティップオフ。スピーディーな攻防が続き、シュートが決まるたび、両チームの応援団、保護者から歓声が上がりました。バスケットボール部男子のほか、ハンドボール部女子、硬式野球部女子、テニス部女子、浪商高校バスケットボール部などの選手らもチームで観戦し、声援を送りました。





 ハーフタイムには、両チームがモップリレーで対決。子どもたちと監督、選手がモップをバトン代わりにリレーして、会場を沸かせました。大体大ダブルダッチ部のパフォーマンスも披露されました。

 試合は、終盤、武庫川女子大学が激しく追い上げて同点に。最後は57―55で大体大が勝利しました。

 クロージングセレモニー。両大学の選手が一列に並び、両チームのMVPが発表された後です。司会者が「4回生にサプライズプレゼントを贈呈します」とアナウンス。すると、両大学の4年生の父母らがコートサイドの観客席から立ち上がってコートに入り、娘に手紙が入った封筒を手渡しました。驚き、目を真っ赤にする選手。さらに父母を代表して大体大・鶴田彩海選手(教育学部4年)の父親が鶴田選手を前にマイクで話しかけました。当初のシナリオにはなかった演出で、当日になって統括の田中さんらが「感動の場面を引き延ばそう」と急きょ父親に頼んで仕掛けた2つ目のサプライズ。父親が「うちの娘は最後の試合になるが、こんな経験をさせてもらい感謝しかありません」と話すと、鶴田選手は何度も涙をぬぐいました。

 その後、武庫川女子大学・岡嵜春乃Bチーム主将が「このイベントのために準備や運営をしてくださった皆さんに感謝の気持ちでいっぱいです」、大体大・日髙真弥Bチーム主将が「この素晴らしい舞台で素晴らしい仲間とバスケットボール人生の集大成の試合を迎えることができ、とてもうれしいです」などと感極まりながらあいさつしました。

 続いて武庫川女子大学の坂井和明監督が「リーグ戦をはるかに超える舞台でした。インカレの決勝のような選手同士で声が届かない中でゲームを経験でき、感動しています。勝てませんでしたが、全力を出し切った戦いができ、選手にとって一生心に残る舞台になりました」とあいさつしました。
 大体大の村上なおみ監督は「ここにいるメンバーは次のインカレでコートに立つことはかなわず、4年生にとってユニホームを着るのは最後になりますが、日ごろから日本一をめざして一生懸命練習に取り組んできました。応援してくれた各クラブの学生もありがとう。全体で応援して盛り上がれるのが、他大学にはない体大のいいところです」とあいさつしました。

 両チームの選手はその後、Aチーム、父母らも一緒になって写真を撮り、健闘をたたえ合いました。
 フレンドリーマッチを終え、両大学は全日本インカレで日本一をめざします。

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