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2024.09.25

海洋スポーツキャンプ実習に160人 ヨット・ウインドサーフィン・カッターを教員が指導

 海洋スポーツキャンプ実習が9月9~16日、徳島県のYMCA阿南国際海洋センターで行われ、体育学部の3、4年生約160人が3泊4日ずつ前後期に分かれて参加しました。

 野外活動実習は、学生と教員の距離が近い大阪体育大学の学びを象徴する活動です。7月から臨海、キャンプ実習も実施するなど力を入れています。海洋スポーツキャンプ実習では、教員自ら海に入ってヨットの乗り方を教え、ウインドサーフィンやサップを操って手本を見せ、エンジンボートを操船してトラブルがないか見守るなど、ほぼインストラクターを介さず、教員と学生が海中で課題を解決します。
 また、夜の講習も充実した内容で、学生は5班に分かれて班長・副班長のリーダーシップの下、非日常空間で起きる課題を工夫して解決していき、中身の濃い実習となりました。
 海洋スポーツキャンプ実習は1991年の第1回からコロナ禍の時期を除いてYMCA阿南国際海洋センターで実施され、これまでに4000人以上の学生が受講しています。
<開講式>

大阪からバス2台で到着した後、開講式。学旗とセンター旗を掲揚した


学生に実習での学びや目的について話す主任の藤本淳也教授(スポーツマーケティング)。実習は本部教員6人、生活指導教員2人、非常勤講師2人が担当。ほぼインストラクターに頼らず、教員が直接指導する


実習はA~Eの班ごとに帽子の色を分ける。黄色は学生スタッフ(18名)。野外活動部、体育実技研究部のほか有志のクラブ生で、事前に研修を積んで、学生をサポートした


<各プログラム>

初日は開講式の後、カヌーに乗り込み、沖へ



<ダックリン=1人乗りヨット>青帽は教員。中山健教授(スポーツ社会学)にサポートされてヨットに乗り込む


ラダー(舵板)を操り、沖へ




<ウィンドサーフィン>自らボードに乗って操り方を説明する伊原久美子教授(野外教育)


手本を見せる冨山浩三教授(スポーツマネジメント)


黄色い帽子の学生スタッフのサポートを受けてウインドサーフィンに挑戦する




<シカーラ=2枚帆>3人で力を合わせて操船する


<サップ>立ってパドルを漕ぐ



<カッター>


<野々島トリップ>沖に浮かぶ無人島の野々島。かつて水軍が砦から狼煙(のろし)をあげたのが島名の由来という。ジャンボカヌー、カヤックで上陸する


ジャンボカヌー


カヤック


野々島では思い思いに活動した。シュノーケリングを楽しむ学生


野々島ではチヌ(クロダイ)がよく釣れた


<夜の講習>

入浴、夕食後も学生は講習などに参加した。SDGs講習では、昼間に海岸で拾ったごみを班ごとに持ち寄り、自然分解されるまでかかる年数を予想して、年数を書いたプレートの前に置く。ペットボトルは400年、釣り糸は600年かかるという


SDGs講習で講義する大阪YMCA総主事室の菅田斉さん。「2050年の海は、魚よりも海洋ごみの量が多くなると言われている。どうしたら良いか」などと学生に語りかけた。学生からは「自分たちの子孫にどう評価されるかを考えて行動するべきだ」などの意見が出された


翌日のヨットのプログラムに向けた講習。もやい結び、8の字結びなど基本的なロープワークを学んだ。


夜の班長・副班長ミーティング。実習中の活動はすべて5つの班単位で行われ、班長・副班長は班内での課題などをミーティングで報告。より良い解決策を話し合った


3日目の最後の夜はレクチャーホールでキャンプファイアー。班ごとにスタンツ(寸劇)を演じて一体感を高めた。セレモニアル・ファイアーでは、照明を落とし厳粛な雰囲気のもと、ファイアーへ点火。班長・副班長が班員へのメッセージを読み上げた後、班員1人1人のろうそくに分火した


野々島をバックに

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