大阪体育大学と学術交流協定を結ぶ西安体育学院(中国)のトップら幹部の方々が6月17~21日に来日し、本学で学術交流協定を更新する調印式に臨みました。
西安体育学院は1954年に創立された体育大学で、2つのキャンパスに学部生約9000人と大学院生約1300人が在籍しています。広大なキャンパスには多数のスポーツ施設が整備され、2021年には中国の国民スポーツ大会(国体)にあたる全国運動会も開催されました。
本学とは1986年に協定を締結しました。
一行は、西安体育学院トップの劉子実党委書記、刘涛人事部長、郭偉国際交流センター長、劉軍スポーツ健康学部長、高月宏スポーツトレーニング学部書記、張葆欣教務部長。18日に本学を訪れ、学術交流協定更新の調印式に参加しました。
調印式では、野田賢治・浪商学園理事長が「両学は38年間にわたって交流を深めてきました。交流が50年、100年続き、実りの多いものになることを祈念します」とあいさつしました。
劉党委書記は「今回の訪問を通じて、私たちはお互いをより深く理解し、協力の分野を広げ、スポーツを発展、推進させたい」として、具体的に、学生の短期交流プログラムや大学院の共同プログラムなどを通じた人材育成、スポーツAIを含めた科学研究、スポーツ文化活動や大会の開催を通じたスポーツ交流の各分野での連携を提案しました。さらに、今年、西安体育学院が創立70年を迎えることから、野田理事長、原田学長らに10月の記念式典への出席を要請しました。
原田学長は「大阪体育大学は来年創立60年を迎えます。日本を代表するスポーツの総合大学であり、パリ五輪出場を決めた女子バレーボールの眞鍋政義監督も本学大学院で学び、ゲーム分析を研究しました」などと本学の特徴を紹介したうえで、「代表団を結成して、ぜひ西安におうかがいしたい」と記念式典への招へいに応じました。
劉党委書記、原田学長が協定書にサインし、記念品を交換した後、郭偉国際交流センター長が動画とパワーポイントで西安体育学院の歴史や研究活動、施設を紹介。2つの野球場と2つのソフトボール場や、多数の観客を収容できるスタンドを備えたハンドボール専用体育館などの映像が映されると、本学関係者から驚きの声が上がっていました。
なお、本学側の通訳は西安出身で冨山浩三研究室(スポーツマネジメント)に所属する大学院博士後期課程3年の劉佩さんが務めました。
また、一行は柔道場、剣道場での授業風景や太鼓の授業、気温・湿度・風速を設定できる環境制御室を備えた総合実験室、トレーニング施設のS&C(ストレングス&コンディショニング)ルームなどを見学しました。
19日は西安体育学院・大阪体育大学研究発表会が開かれ、劉軍スポーツ健康学部長、高月宏スポーツトレーニング学部書記、本学スポーツ科学部の菅生貴之教授(メンタルトレーニング)、近藤衣美講師(スポーツ栄養学)が発表し、学生らが熱心に聴き入った。このほか、学科やカリキュラム、人事などに関する情報交換会も開かれました。
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