「大阪体育学会第62回学会大会」が3月17日(日)、本学で開催されました。一般研究発表(口頭)、学部生研究発表(ポスター)、基調講演、シンポジウムが行われ、学内外から96名が参加しました。
この大会のテーマは、「地域社会に貢献する大学スポーツ」でした。大学スポーツは、その資源(学生、指導者、研究者、施設等)の活用によって地域スポーツと地域活性化の拠点を担うとともに、地域の健康増進や人材育成、多様な社会課題解決に貢献することが期待されています。そして、UNIVAS(大学スポーツ協会)やKCAA(大学スポーツコンソーシアムKANSAI)など大学スポーツ振興やスポーツ界と地域の活性化を目指す組織においても、様々な支援事業が展開されています。今大会では、大学が大学スポーツの資源を活用して取り組む社会貢献活動の現状と課題を整理し、その可能性を展望することを掲げ、基調講演とシンポジウムが行われました。
開会式では、大会会長である大阪体育大学体育学部長の三島隆章教授が本学を代表して歓迎の挨拶をしました。そして、この学会における研究成果の発表とディスカッションを通してのスポーツ科学と学会の発展への期待を述べました。
基調講演は、「地域社会に貢献する大学スポーツ」と題して岡山理科大学の林恒宏准教授が登壇しました。大学スポーツの概念、地域社会との関係性、そして大学の役割について説明するとともに、岡山理科大学が取り組む様々な事業とその目的、内容について報告しました。
シンポジウムは「地域社会と大学スポーツ:現状、課題、展望」と題し、本学の卒業生でもある山中一剛・四国大学准教授、大阪体育大学社会貢献担当学長補佐の冨山浩三教授、KCAA理事の藤林真美・摂南大学教授が登壇しました。各大学とKCAAが取り組む大学と地域との連携事業や社会貢献活動の現状や課題について報告しました。
シンポジウムでは、コーディネーターの藤本淳也・大阪体育大学教授、林准教授と3人のシンポジストとが意見交換をしました。特に、大学経営における大学スポーツの位置付けの重要性や、学内で事業を推進するための体制づくり、学外の企業や自治体などとの関係構築、そして学生の参画推進について議論されました。
閉会式では、三島学会大会会長から学部生による8つのポスター発表に研究奨励賞が授与されました。そして、実行委員長を務めた藤本教授がこの学会開催に尽力した学会関係者、実行委員、学生スタッフ、参加者にお礼を述べて閉会しました。来年度の学会大会は、同時期に関西学院大学が主管して開催されることが報告されました。
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