5月21日から6月1日にかけて香港で開催された「第3回BFA女子野球アジアカップ」で3連覇した侍ジャパン女子代表。大学の所属選手として唯一代表に選出された硬式野球部女子の白石美優選手(体育3年)も勝利に貢献しました。白石選手に改めてアジアカップを振り返ってもらいました。
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○硬式野球部女子 白石美優(しらいし・みう)選手○
京都・福知山成美高校出身。プロチームの京都フローラ、愛知ディオーネで計3年プレーし、2021年に本学に入学。その年の9月の全日本インカレ初優勝に貢献しました。大学でのポジションはセンター。本学からの侍ジャパン女子代表選出は、2018年の大野七海(現エイジェック)以来5年ぶりです。
——改めてアジアカップを振り返って。
日本代表としてプレーするのは初めてでしたが、緊張しつつも自分の持ち味を出せたと思います。チームに目標とする選手もいて、練習に試合にと、濃い時間を過ごせました。選手がどんな思いでプレーしているのかが見え、強い思いを持って試合に挑む大切さを学びました。
——世界ランキング1位の日本代表は、5月26日に始まったファイナルラウンドからの出場。白石選手は開幕戦の韓国戦に途中出場し、続くフィリピン戦ではスタメンにも選ばれたが、2試合とも調子が上がらなかった。
緊張をしていたのか、体がこわばっていました。修正しないといけないなという課題がありました。
——この時、体調不良に見舞われていたそうですね。
直前の大学選手権を終えてから、日本代表の合宿、ファイナルラウンドと、そのまま直行だったので、疲れが出たみたいです。気持ちは大丈夫でしたが、体は正直でしたね。熱が出て寝込みました。
——第3戦のインドネシア戦を欠場。翌日の休養日を経て、30日からのスーパーラウンドを迎えた。台湾戦に代打で出場した白石選手は、思い切りよく初球を振り抜き、ダメ押しの2点タイムリー3塁打で12対1の5回コールド勝ちに貢献した。続く香港戦では、3番に入った白石の2塁打で先制。このあとも中前打、盗塁、犠牲フライと活躍し、チームは15対0の4回コールド勝ちを収めた。
先制点を取って勢いをつけるのが日本の攻撃スタイル。しっかりと休んで力が抜けたのか、そのスタイルに乗れたと思います。
——決勝の台湾戦には出場の機会がなかったが、チームは8-3で勝ち、6戦全勝で3連覇した。侍ジャパン女子代表での経験をどう活かしていきたいか。
チームの雰囲気はすごく明るくて。言葉の掛け方とか、学ぶことはたくさんありました。大学に戻ってきてからは練習でも侍ジャパン女子代表で学んだことを伝えるようにしています。打てなかったらどうしようとか、暴投したらどうしようとか、ネガティブになりがちなので。ポジティブな言葉がけをして、大丈夫だよとしっかり伝えて、みんなの気持ちを楽にさせる。自信に繋げるのも一つの役割なのかなと思っています。
——9月には広島県三次市で開催される「第9回WBSC女子野球ワールドカップ」のグループステージが控える。大会7連覇をめざす日本代表の戦いになる。
アジアカップは通過点と言われてきました。他国のプレーからまた新しい発見をし、学びながら、しっかりと日本の野球を届けたいです。
——将来の夢は。
将来の夢は指導者です。侍ジャパン女子代表や硬式野球部で学んだ経験をしっかりと伝え、女子野球を広めていきたいです。
7月13日発行の大学新聞「OUHSスポーツ」第40号でも詳しく紹介しています。
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