2024年4月から体育学部は、確かな情報やデータに基づく科学的な視点で「スポーツを科学」し、より幅広く、実践的にスポーツの学びを深めることができる「スポーツ科学部」へと生まれ変わります。
この「スポーツ科学部」の特徴やカリキュラムなどについて、現・体育学部の三島隆章学部長に伺いました。
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——2024年4月から、体育学部は「スポーツ科学部」へ。改革の狙いは。
開学以来、体育学部という名称で、保健体育教員を養成するというところに主眼を置いて、教育・研究を行ってきたのですが、昨今、体育・スポーツを取り巻く環境が大きく変わってきています。スポーツ自体が大きな産業になってきていて、いろいろなところでスポーツに関わる人材が求められています。そこでスポーツ科学部では、「スポーツを科学する」というところに主眼を置いて、人材を養成しようというカリキュラムを展開します。
——「スポーツ教育」「体育科教育」「スポーツ心理・カウンセリング」「スポーツマネジメント」「アスレティックトレーニング」「健康科学」の6つのコースのどれを専攻するかは、入学後に幅広く学んでから選択できる仕組みになる。
関西の体育・スポーツ系大学と比較しても、6コースあるというのはかなり珍しいと思います。これまでは2学科3コースに分かれていたので、3年次にそれぞれの学科に付随する3つのコースから専攻コースを選択するという仕組みでしたが、スポーツ科学部では入学してからじっくりと学んだ上で、2年次後期に6つのコースから選択できます。コース選択に必要な講義も準備しているので、それを受講しながら将来を見据えた学びの方向性を決めてもらえればと思います。
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——他コースの専門科目も学べる副専攻制度も誕生する。この狙いは。
自分の所属コース以外のコースの講義や実技といった専門科目を6単位以上修得すると、副専攻として認められます。例えば、体育科教育コースに所属している学生がアスレティックトレーニングコースの専門科目を6単位以上修得すると、アスレティックトレーニングコースが副専攻として認められます。これまでも、プラスアルファで他のコースの専門科目も学べればという声が寄せられていたので、その垣根を低くしました。テーピングといったアスレティックトレーニングの知識がある保健体育の教員とか、心理的ケアの知識があるアスレティックトレーナーとか、幅広い知見を備えた人材が養成できるのかなと思います。
——想定される将来の進路は。
保健体育の教員はもちろんですが、警察官・消防官といった公務員をめざす学生、スポーツ・健康に関わる一般企業などを志す学生も想定されます。
——受験生に向けたメッセージを。
最近のスポーツは「する」だけではなくて、「見る」「支える」といった観点も重要になっています。将来にわたって体育・スポーツに携われるような学びを準備していますので、ぜひスポーツ科学部で社会に出てもしっかりと通用するような専門性を深めていってほしいですね。
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