中学・高校などで運動部活動の指導にあたる学生を育成する大阪体育大学の「グッドコーチ養成セミナー2023」の前期が4月24日(月)、開講しました。
運動部活動は教員の長時間労働の是正、指導者による体罰の防止などの観点から改革が急務で、大阪体育大学はスポーツ庁から「運動部活動改革プラン」事業を受託するなど改革に取り組んでいます。
グッドコーチ養成セミナーは2021年度に始まりました。受講生は、独自に開発された教育プログラムでコーチングの基礎、スポーツ倫理、事故対応などを学び、修了者には修了証が発行されます。また、本学は各自治体などからの部活動指導の要望を受けて受講生らに伝え、指導競技や条件がマッチした学生を各自治体に紹介し、これまでに多数の学生が中学・高校などで部活動指導にあたっています。
また、本学ではグッドコーチ養成セミナーのプログラムをもとに、社会人(現教員を含む)を対象に運動部活動指導に携わる人材を養成する「運動部活動指導認定プログラム」も5月13日に開講します。
スポーツ指導者としての学生の育成と、学校現場と学生のニーズのマッチングをシステマティックに進める本学の取り組みは全国でも極めて珍しく、スポーツ庁からも高い評価を受けています。大学基準協会の大学評価では、「学生のスポーツ指導者としての実践的な学びにつながるとともに、中学校等の教員の負担減少及び地域の学校教育における部活動の持続可能な運営体制の構築に貢献している」として、大学の長所であると明記されました。
24日の開講式では、学生約30人が参加しました。藤本淳也教授が「本学が運動部活動改革に取り組んで5年目になりますが、このセミナーは国を挙げて、大変評価されています。皆さん、自覚とやる気と責任を持って一緒に歩んでいきましょう」とあいさつ。続いて講義に移り、中尾豊喜教授が「部活動の意義と位置づけ」をテーマにグループワークを交えて講義しました。
前期は7月24日まで9回実施され、スポーツ訴訟を専門とされる望月浩一郎弁護士や、アプリを使った技術指導の開発などで本学と連携しているソフトバンクの技術者も講義する予定です。
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