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2022.11.17

土屋教授執筆協力の『実践!グッドコーチング』シリーズが好評

 大阪体育大学の土屋裕睦教授(スポーツ心理学)が執筆協力した『実践!グッドコーチング』シリーズ(PHP研究所)が異例の売れ行きを見せています。
 9月27日に第3弾となる『実践!グッドコーチング<レベルアップ編>』が発売されました。PHP研究所によると、累計発行部数は書店等で一般市販のないテキストとしては異例の9万部を突破しています。
 シリーズは第1弾の『実践!グッドコーチング』が3万8000部、第2弾の『実践!グッドコーチング<ジュニア指導編>』が3万6000部を突破し、第3弾は発売前に1万部以上(初版2万部)の注文がありました。
 シリーズはスポーツ庁と日本スポーツ協会が制作協力しています。両者は暴力・暴言・ハラスメントなど不適切な行為の根絶に取り組んでいます。
 シリーズは指導者研修会のテキストとして活用されています。小学生の指導団体を中心に全国の少年団など国内のスポーツ団体約1000団体で研修のテキストや副読本として採用され、日本レスリング協会、日本ラグビーフットボール協会など全国団体が率先して研修等に活用するケースもあるそうです。
 
 土屋教授は、文部科学省「スポーツ指導者の資質能力向上のための有識者会議」(タスクフォース)委員、日本オリンピック委員会スポーツ科学サポート部門員などを務め、スポーツ庁からの受託事業として体罰やハラスメントなどとは無縁な良き指導者「グッドコーチ」の育成に取り組み、本学では中学生の運動部活動指導を希望する学生を対象にした「グッドコーチ養成セミナー」を実施しています。このシリーズでは第2弾から執筆協力を務めています。
 土屋教授は「第2弾の『ジュニア指導編』は本学のグッドコーチ養成セミナーで学生に教えてきた、気を付けるべき点やどうしたらグッドコーチになれるのかなどの観点を盛り込みました。第3弾では『具体的にどう行動したらいいのか』をさらに深め、例えば審判にクレームを言っていいのか、グッドコーチならどう考えるのかなどを日本スポーツ協会のコーチデベロッパー(コーチ育成担当者)の方々と意見を出し合いながら執筆協力しました。現在、中学校の部活動の地域移行が進められていますが、指導者の資質向上のために、このテキストをもとに研修会を実施することも有効だと思います」と話しています。

 PHP研究所では第3弾の売れ行きが好調な理由について「現場の指導者から(第2弾の発売後)『何がハラスメントなのかはわかってきた。では、どのような指導やコーチングをやっていけばよいのか』という声をいただくようになりました。そうしたニーズに応えて第3弾では指導法・コーチングに的を絞ったことが好調な理由の一つではないかと考えます」とコメントされています。

 『実践!グッドコーチング<レベルアップ編』
制作協力:スポーツ庁/日本スポーツ協会
執筆協力:伊藤雅充(日本体育大学教授)/土屋裕睦(大阪体育大学教授)/
       実践!グッドコーチング制作プロジェクト
判型:A5判並製
価格:660円(税込)
発売日:2022年9月27日
発売元:株式会社PHP研究所

※ご購入、講師派遣のご希望の方は『実践!グッドコーチング』シリーズ公式サイトをご覧ください。

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