ハンドボールの高松宮記念杯男子第64回・女子第57回全日本学生選手権大会は10日、甲府市の小瀬スポーツ公園体育館で男女の決勝が行われ、大阪体育大学は女子が8大会連続9回目の優勝を果たし、男子は準優勝となりました。
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女子は、東京女子体育大学を延長の末、32―30(11ー15、16ー12、延長2-1、3-2)で破り、新型コロナウイルス感染症の拡大に伴い中止となった昨年をはさんで、男女を通じて史上最長となる8連覇を達成しました。
前半、11ー15と先行されましたが、後半は尾辻素乃子(体育4年)らの速攻で3連続得点を挙げるなどして追い上げ27ー27で延長戦へ。延長後半、高木奈央(体育4年)の得点やGK山本春花(体育4年)の好セーブなどで相手を振り切りました。
楠本繁生監督は連覇回数の8回、胴上げされました。
女子は2018年に6連覇を達成し、同種目のインカレ連続優勝記録の5連覇を44年ぶりに更新していました。
楠本監督は女子日本代表「おりひめJAPAN」の新監督に就任し、12月にスペインで開催される第25回女子世界選手権で初めて指揮を執ります。代表メンバー20名には、本学の卒業生13名が含まれています。
一方、男子は中央大学に28ー32で敗れ、2大会ぶり11回目の優勝を逃しましたが、前回(2年前)の8位から大きく順位を上げました。
前半、13ー17と先行されましたが、後半は藤田響(体育3年)の速攻で4連続得点を挙げるなど追い上げましたが、及びませんでした。
表彰は次の通りです。
【優秀選手賞】男子=藤田響(体育3年)梶山瑞生(体育3年)木太隆雅(体育2年)▽女子=尾辻素乃子(体育4年)岡田彩愛(体育3年)竹内琉奈(体育2年)
【特別賞】山本春花(体育4年)
【優勝監督賞】楠本繁生
<女子・楠本繁生監督の話>
コロナ禍の影響でメンバーを固定できなかったが、総力戦で勝つことができ良かった。8連覇となったが、「8」は単なる数字であり、これからも記録ではなく記憶に残る試合を積み上げていきたい。少し休んでから、次の日本選手権(1月5~9日熊本県)に向けてチームを仕上げたい。
<女子・山本春花主将の話>
今春卒業した先輩は圧倒的に強く絶対に優勝できたはずなのに、昨年は大会がなくなった。先輩の分も優勝することができ、素直にうれしい。
<男子・下川真良監督の話>
決勝まで連れてきてくれた選手に感謝している。選手は勝てば勝つほど成長する。インカレで最大の試合数を経験できて、試合中にも成長を感じられた。東高西低といわれる男子大学ハンドボール界の空気を少し変えることができたのではないか。
<男子・藤田響主将の話>
大会前は状態は良くなかったが、勝ち上がるごとにチームが成長した。決勝は、後半くらいのパフォーマンスを前半に出せたら結果は違ったかもしれず、悔しい。
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