東京オリンピックが8日、閉幕しました。期間中、オリンピックの研究を長年続けている大阪体育大学の原田宗彦学長(スポーツマネジメント)の見解が、数多くのメディアから様々なテーマで伝えられました。閉幕にあたっても日本テレビの情報番組「ZIP!」、東京新聞などで報じられました。
「ZIP!」では、10代の日本人選手で過去最多の8人がメダルを獲得するなど活躍したことがテーマ。原田学長は9日、リモートで出演し、「次の2024年パリ五輪に結びつく大きな成果。パリ五輪は3年後にあり、1年の差は非常に大きい。今の力を蓄えながら高いモチベーションで伸ばしていける」とパリでの活躍を予測しました。
また、特にパリで期待される選手として、体操男子個人総合、種目別鉄棒金メダルの橋本大輝選手を上げ、「昨年の開催だったらここまで成長はしておらず、最適の時期に五輪に出場した。今後、内村航平選手の連覇のように『橋本時代』が到来するのではないか」と予測。スケートボード女子パーク金メダルの四十住さくら選手の連覇も期待していました。
また、東京新聞の9日の大会検証記事では、原田学長は選手のSNSなどによる情報発信について取り上げ、「大会はほぼ無観客だったが、テレビやデジタル配信に加え、選手の発信がムードを盛り上げ、世界の人々がスポーツの魅力に触れた」と指摘しました。また、新競技のスケートボード、サーフィンなどでの日本の活躍について「若い世代の運動志向の追い風になる」と高く評価しました。
このほか、日本経済新聞では7日の記事で、会場の広告規制についてコメント。五輪では、看板など会場に掲示されたほぼすべての広告がマスキングされますが、「五輪にはクリーン・べニュー(きれいな会場)という原則がある。IOCはスポーツの純粋な価値を守ることを使命とし、五輪ブランドのため、会場では商業主義をできるだけ排している」と解説しています。
BACK
社会貢献・附置施設
BACK