大阪体育大学は、中学・高校などで部活動指導員・外部指導者などとして運動部活動の指導にあたる学生を育成する「グッドコーチ養成セミナー2021」を6月21日(月)、開講しました。
同日は本学学生約50人を対象にライブ配信やオンデマンド配信でガイダンスを実施。今年度は2022年1月までに10回の講義を予定しています。
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部活動は教員の長時間労働是正、指導者による体罰防止などの観点から改革が急がれ、スポーツ庁は2018年、「運動部活動の在り方に関する総合的なガイドライン」を定め、文部科学大臣は2020年、休日の部活動指導を段階的に地域の人材に任せる方向性を打ち出しています。
本学は、これらの課題解消に向けて2019~20年にスポーツ庁から「運動部活動改革プラン」事業を受託。すでに多数の学生が大阪府内の中学・高校などで部活動指導に携わっています。さらに学生から希望者を募り、部活動指導員・外部指導者・学生ボランティアとして運動部活動の指導者を養成するプログラムを開発し、システム化しました。
「グッドコーチ」とは、日本スポーツ協会が提唱する、生涯を通して学び続ける指導者です。スポーツ医・科学の知識・技能を身に付けていることはもとより、スポーツの意義と価値を理解した上で、スポーツとは何か、何のためにスポーツ指導をしているのかを常に自分自身に問いかけ、成長し続けるスポーツ指導者です。
セミナーのプログラムは、①関係授業科目の履修 ②文部科学省「部活動指導員に対する研修内容(例)」の「学校設置者等において実施する研修」13 科目の模擬講義や、本学独自の 8 科目の講義・演習(理論編) ③動画コンテンツによる「競技別の指導者研修」(技術編)から構成されています。
スポーツ哲学、スポーツ心理学、学校教育学、トレーニング法なども盛り込み、本学独自のハイブリッドな研修プログラムとなっています。
プログラムは本学学生を対象にしたセミナーのほか、将来的には教育委員会や学校現場と連携を図り、現役の教員に対するセミナー、部活動指導員を目指す一般の社会人の方にも提供する計画です。
2022年度に動画付き専用テキストを発行します。
毎年度末、一定基準に達した学生には科目の履修状況や研修履歴を裏面に記録した「修了証」が発行され、教育委員会や学校、地域団体に学生を紹介するときの基礎条件となります。
※グッドコーチ養成セミナーの要項はこちら。
※本学の「運動部活動改革プラン」関連の活動は以下の通りです。
https://www.ouhs.jp/ouhs-athletics/sportsclubactivityreformplan/
https://www.ouhs.jp/news/2021-02-10-16730/
https://www.ouhs.jp/news/2020-01-28-9638/
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