大阪体育大学ラグビー部の前監督でエグゼクティブ・アドバイザーの坂田好弘名誉教授が、ニュージーランド・メリット勲章を同国政府から受章しました。
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ラグビーを通じたニュージーランド、日本両国の発展と交流への貢献が評価されたもので、日本人の受章は6人目となります。
坂田名誉教授は1968年、日本代表ニュージーランド遠征に参加し、オールブラックス・ジュニア戦で4トライを挙げて「空飛ぶウイング」などと称賛され、翌69年は現地の大学に留学して1シーズンプレー。77年から本学の監督を務め、関西大学Aリーグで優勝5回、全国大学選手権でもベスト4に進みました。
坂田名誉教授は受章を「心からの喜びと誇りを感じます」と振り返ったうえで、関西大学Bリーグを制しながらコロナ禍のためA昇格をかけた入替戦を戦えなかったラグビー部に「伝統あるチームの復活を、チーム関係者だけではなく多くの人が願っている。誇りを持って1日1日の練習を積み重ねてほしい」とエールを送っていました。
坂田名誉教授からの受章のコメントは以下の通りです。
<コメント>
このたび、ニュージーランド政府より、「メリット勲章名誉受章者」に選ばれた報告を受け大変驚きました。
私はメリット勲章についての知識がなく、この勲章について調べましたが、非常に名誉なものであり日本人の私が受章できることに、心からの喜びと誇りを感じました。
選ばれた理由は、NZと日本の関係発展に貢献したことが認められたもので、具体的にはラグビーを通じてのものです。
私がNZラグビーに最初に出会ったのは、1964年12月、カンタベリー大学ラグビークラブが日本に遠征し対戦した時です。試合後のアフターマッチファンクションでの交流で、選手たちの純粋で素晴らしい人柄に触れ、このような人たちが住むNZに興味を抱きました。
1966年には、カンタベリー大学ラグビークラブの招待で、日本の大学チームの一員としてNZへ遠征しました。その際、ホームステイをしながら試合を転戦しましたが、NZの人たちの親切で心温まるおもてなしを受け、ますますNZに対して興味を持つようになりました。
その後、1968年には日本代表チームとしてNZに遠征し、1969年にはカンタベリー大学ラグビークラブで1シーズンプレーをしました。このことで、NZとのつながりを広げることができ、ラグビーを通じて多くの友人を得、益々関係が深まり、NZは私にとって第二の故郷と感じられる国となりました。
今回、NZ功労勲章名誉受賞者に選ばれたことは、私にとって大変名誉なことであると同時に、日本ラグビーにとっても名誉なことで大変感謝しております。
ただし、この栄誉はラグビーを通じてのものであり、私がラグビーに出会うことがなければこの受章はなかったと思います。
また、大阪体育大学在任中、カンタベリー大学、リンカーン大学、ニュージーランド大学選抜ラグビーチーム等との国際交流推進(NZ遠征や来日受け入れ)に尽力した功績が認められたことも大きな理由だと思います。大学関係者の皆様には、この場を借りてお礼申し上げます。
改めてラグビーとの出会いに感謝すると共に、私を支えてくれた全ての人たちに感謝いたします。
世界が困難な状況ではありますが、引き続き、日本とNZ両国の友好関係の発展に尽力してまいります。
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