大学院のスポーツ科学セミナー第6回は11月2日、国立スポーツ科学センタースポーツ科学部の山下大地研究員を迎え、「スポーツ科学部における科学的支援—COVID‐19がトレーニングに及ぼした影響とトレーニング再開に向けた情報発信―」をテーマに講義していただきました。
講義では、まず、国立スポーツ科学センター(JISS)の科学的知見を基にした選手支援や競技力向上に資する研究について解説しました。
新型コロナウイルス感染症に関しては、4月の緊急事態宣言を受けて創設した競技団体や選手向けの特設サイトについて説明。自宅などでしっかりエクササイズができるよう動画を掲載したほか、1ピッチでの個別トレーニングを2名までに制限したスペインのプロサッカーリーグ「リーガ・エスパニョーラ」や、更衣やミーティングを自宅で済ませることを求めたオーストラリア国立スポーツ研究所など各国のガイドラインを紹介しました。
また、トレーニング再開に向けては、ドイツのプロサッカーリーグ「ブンデスリーガ」で1試合あたりの障害発生率がロックダウン前よりもロックダウン解除後で急増した記事を紹介し、コンディションは5週間をかけて戻すことの必要性などを訴えました。
講義に参加した大学院生ら約20人は海外の豊富な知見やデータを基にした解説を真剣に聴き入っていました。
スポーツ科学セミナーは、毎週月曜日開催。来週(11/9)は、日本体験学習研究所長の津村俊充先生による「チームメンバーの成長のための会話を考える」です。興味のある方は、大学院事務室までお問い合わせください。
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