令和2年秋の叙勲が11月3日、発表され、大阪体育大学元副学長、元大学院スポーツ科学研究科長の金子公宥(まさひろ)名誉教授(82)が公務などに長年にわたり従事し、成績を挙げた方に授与される瑞宝中綬章を受章しました。
金子名誉教授は1971年から本学助教授、75年から教授を務め、92年から2005年まで大学院体育学(現スポーツ科学)研究科長、97年から2003年まで副学長。
スポーツ生理学・バイオメカニクスの分野で人体筋の力・速度・パワー関係に関する研究と、筋の仕事量と効率に関する研究を日本に普及させた第一人者で、95年から日本バイオメカニクス学会理事長、97年から2003年まで同会長を務めました。
また、西日本の体育系大学で初となる大学院体育学研究科設置の中心的役割を果たし、設置から13年間研究科長を務めました。
本学関係者の叙勲・褒章は昨秋に藍綬褒章を受章した野田賢治・浪商学園理事長以来となります。
【金子名誉教授の話】
この度の受章は私にとって本当に身に余る光栄です。これも皆々さまのお陰によるもので、深く感謝しております。
私は、「大学院をつくろう」と言う加藤橘夫元学長の意気に感じて、昭和46年に東大助手から大阪体育大学に奉職しました。「大学院の設置が体育・スポーツ科学の発展には不可欠」と考えたからです。この大学院は幸い平成4年に修士課程が発足。その後、博士課程も含めた大学院が完成して、体育系の大学としては当時、大体大が西日本で唯一の博士課程をもつ大学となりました。個人的には「スポーツを科学する」ために、力学と生理学を土台とした「バイオメカニクス」の講義や研究に明け暮れ、その成果を「著作・論文集全6巻」に纏めて図書館の蔵書に加えて頂きました。定年退職後も専門書の執筆を続け、拙著「発想スポーツ科学への招待」(平成24年)の出版が最後となりました。最近は短歌に凝り、子規顕彰全国短歌大会で特選を得たりしています。
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