スポーツ庁からの委託事業として体罰などとは無縁な良き指導者「グッドコーチ」の育成に取り組む本学の池上正客員教授(Jリーグ元京都サンガ普及育成部長)、土屋裕睦体育学部教授(スポーツ心理学)の授業の模様が、6日の朝日放送テレビのニュース番組「キャスト」で詳しく紹介されました。
土屋教授は日本スポーツ心理学会理事・資格委員長、日本オリンピック委員会(JOC)科学サポート部門員などを務めています。スポーツの指導者が体罰やハラスメントによらない、グッドコーチングの研究に取り組んでいます。
放送では、「体罰問題を本音で語る」をテーマにした授業が紹介されました。
体罰がどれだけ厳しく批判されてもなくならない現状を踏まえ、体罰が起きる状況や指導者の心理を深く考察する内容です。学生があえて体罰をする人の気持ちになって考え、体罰をしてしまう理由を付せんに書いていきます。「罰の重さを体で知る」などの生々しい言葉が用紙に貼られていきました。
一方で体罰を受けた人の気持ちを考えます。「プレッシャーで動けなくなる」「先生のことばかり気にする」「痛い、辛い」などの生々しい言葉が書かれた付せんが貼られていきました。
土屋教授は放送で「これまで体罰を論じること自体がタブーで、通りいっぺんで体罰はだめだということばかりだったが、体罰はなくならない。であれば、体罰がどうして起こるのかとことん深堀りしてお互いに学び直すことが大事。コツコツと積み上げていくことが体罰根絶につながる」と力説しました。
放送では、この授業で学んだ剣道部の学生が、大阪府内の小学生剣士を本学に招いて笑顔で指導し、子どもたちに伸び伸びと剣道を楽しませている様子も紹介しています。
また、池上正客員教授の授業で、なぜ体罰が起きてしまうのか学生同士がディスカッションする様子も放送されました。
本学の教職員、学生で放送について関心のある方は入試・広報部にご連絡ください。
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体罰はタブー視するだけではなくならないと語る土屋裕睦教授
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スポーツで勝負を成績と考えず、勝ったり負けたりを楽しむことが必要と学生に語る池上正客員教授
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テレビクルーが撮影する中、授業でグッドコーチについて学ぶ学生
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