--大学生が中高などで部活動を指導する意義と課題は――
「運動部活動改革プラン」公開シンポジウム
大阪体育大学(大阪府泉南郡熊取町、岩上安孝学長)は大学生が中学・高校などの運動部活動に「部活動指導員」などとして関わることの意義や課題などを探る公開シンポジウムを、1月24日(金)に同大学で開催します。
「部活動指導員」は、長時間労働が指摘される教員の働き方改革を支える施策として2017年4月、学校教育法施行規則で新設されました。従来からあった「外部指導者」制度では認められなかった大会などへの生徒の引率も可能になる制度で、全国の各教育委員会などが募集し、中学、高校などに派遣しています。
教員の経験者や児童・生徒への指導実績がある地域の人材などが対象として想定されていますが、人材の不足、現場のニーズとのずれ、報酬が発生することによる予算面の問題などが指摘されています。
大阪体育大学は2019年7月からスポーツ庁委託事業として「運動部活動改革プラン」の策定作業を進めており、大学が各教委と協力して、教員を目指す学生に部活動の指導法やノウハウを教えて、教委などによる学校現場への「部活動指導員」や「外部指導者」の派遣に貢献するシステム作りに全国の大学で初めて取り組んでいます。同プラン大阪体育大学プロジェクトチーム研究責任者の藤本淳也体育学部教授は「大学、学校現場、教委が一体になり、将来的には未来の教員養成にもつなげたい」としています。
公開シンポは大阪、神戸両市立中学校などで実際に「部活動指導員」を経験した本学の学生、大学院生らのパネルディスカッション、大阪府市の教育委員会首席指導主事らによる現状報告などが予定されています。
公開シンポの会場は定員500人で、入場は自由で事前の申し込みは不要。お問い合わせ窓口は大阪体育大学庶務部研究支援担当(072-453-7022)です。
<公開シンポ概要>
日時 2020年1月24日(金)16時20分~17時50分
会場 大阪体育大学(大阪府泉南郡熊取町朝代台1-1)L201大教室
※JR熊取駅から南海ウイングバス約15分
内容 開会挨拶 藤本淳也体育学部教授(「運動部活動改革プラン」大阪体育大学プロジェクトチーム研究責任者)▽事業説明など ▽パネルディスカッション「部活動指導員・外部指導者の実態」(本学学生・大学院生ら)▽現状報告「教育委員会の取り組みと体育大学の学生に期待すること」(大阪府市・熊取町教委関係者、ゲスト・巽樹理さん=一般社団法人アスリートネットワーク副理事長、アーティスティックスイミング五輪銀メダリスト)
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