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身体を動かすことが
苦手な子どもたちにスポーツや
運動・身体活動の楽しさを伝えたい。

YUJI
SONE

曽根 裕二准教授

  • #アダプテッド・スポーツ
  • #特別支援教育における保健体育
  • 大学での学びを通して、スポーツや運動の場面で
    誰も取りこぼさないことを当たり前にして欲しい。

    大学時代、スポーツや体育の実施、指導などについて幅広く学んだつもりでしたが、知り合いの車いすユーザーのことを考えた時に、どうすれば良いかわからないという不安や無力さを感じました。そして障がいのある人のスポーツ活動を専門的に学べる専門学校への進学を決意。そこで様々な障がいのある人と接したり、専門的な知識や多様な価値観、経験を得るうちに、この分野の奥深さに触れ、自分の専門として学び続けるようになりました。障がいのある人といっても、一人ひとりの症状や程度が全く異なるので、例えばAさんに上手くいった方法でも、同じ障がいのあるBさんには当てはまらないということがよくあります。だから大勢に対して一斉に指導するというよりも個別に一人ひとりと向き合うことが大切だと実感しています。現在「インクルーシブ教育(すべての子どもたちが共に学ぶ)」の推進が叫ばれている中、体育の授業では障がいを理由に様々な制限があるのが現状。学生には、自分たちが取り組んでいる実践活動を通して、より良い方法を模索し、誰も取りこぼさないような考え方が当たり前になるレベルまで高めて欲しいと思っています。

  • 自分の苦手なことを隠さない人に。

    何でも自分でできて、子どもたちのことは全部自分が把握して、何でも自分が手を差し伸べる、ということができる人がいい先生かというとそうじゃないと思います。自分以外の人が支援に入った方がいいケースもあれば、ちょっと距離を置くようなケースがあってもいい。そのためには自分の弱さを隠さずに接すること、その上で弱い部分を補い合えるような関係性がつくれると良いと思います。自分の目標に向けて急ぎすぎることなく、様々なことを経験しながら多様性にふれる機会を意図的に作ってください。

  • PICK UP

    一人ひとりの発達状況や身体の状況に適応(adapt)させたスポーツ「アダプテッド・スポーツ部」の監督としても活躍!

PROFILE

曽根 裕二ソネ ユウジ

教育学部 教育学科

専門分野:アダプテッド・スポーツ、特別支援教育における保健体育

2014年からボッチャの強化に関わり日本代表コーチなどを務める。2016年の秋から地域の障がいのある中高生以上を対象にした運動教室「わくわくアダプテッド・スポーツクラブ」を開催。令和3年度「障害者の生涯学習支援活動」に係る文部科学大臣表彰を受賞。パラスポーツ体験を通した障がい理解教育のための出前授業、インクルーシブ体育に関する教員研修、JSPOのコーチデベロッパーを取得し、コーチ自身の学びをサポートする活動も行う予定。

学部・大学院SCHOOL / GRADUATE SCHOOL

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