女性アスリートの高い下肢傷害発生率および
低いトレーナビリティの要因に関する仮説を構築する
女性アスリートが男性アスリートと比較して傷害発生率が高い理由として、動的姿勢制御能力の欠如、神経筋制御能力の欠如、関節弛緩性増大、膝関節に負担をかけやすい骨配列や骨形状など、スポーツ傷害を誘発させる可能性がある様々な危険因子を有することが、これまでの研究から明らかとなってきました。
さらには女性特有な心理的・生理的要因も、女性アスリートのトレーナビリティーに影響を及ぼすと考えられます。
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01形態(下肢アライメント)異常
骨の形状や配列、関節の弛緩性などの異常により、筋力や走力、跳躍力などへ悪影響を及ぼし、結果としてトレーニング効果の低下を招く。
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02心理的要因
筋の収縮力を決める要因として、筋横断面積、筋線維タイプ、中枢の興奮度合、関節のアライメントが挙げられ、その中枢の興奮度合には心理的な要因が影響を与える。
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03心理的限界と生理的限界の差の増大
骨の形状や配列、関節の弛緩性などの異常により、筋力や走力、跳躍力などへ悪影響を及ぼし、結果としてトレーニング効果の低下を招く。
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04筋繊維分布割合
筋の収縮力を決める要因として、筋横断面積、筋線維タイプ、中枢の興奮度合、関節位置が挙げられ、その中枢の興奮度合には心理的な要因が影響を与える。
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05筋繊維分布割合
骨の形状や配列、関節の弛緩性などの異常により、筋力や走力、跳躍力などへ悪影響を及ぼし、結果としてトレーニング効果の低下を招く。