学校法人浪商学園と大阪体育大学の消防・防災訓練が11月9日(土)、熊取キャンパスで行われ、教職員や学生ら、約50人が参加しました。
訓練は、秋の全国火災予防運動週間にあわせ、教職員や学生らの防災・減災意識の向上をめざそうと行われたもので、巨大地震が発生するとともに、地震に伴う電源供給の不安定さや設備の損傷で、中央棟3階のサーバー室のサーバーが過熱し、火災が発生したとの想定で展開されました。
訓練では、サーバー室からの出火を見つけた自衛消防隊の初期消火班が非常ベルを押し、防火シャッターを閉めるとともに、消火器でサーバー室の廊下側の火災を鎮めました。
非常ベルや火災感知器、防火シャッターなどの作動で火災を検知した1階管理室の設備監視班が、指揮班に火災の発生を報告。通報連絡班が消防に通報するとともに、避難を呼びかける館内放送を行いました。
避難誘導班は、各階で非常口や避難経路を示して、迅速な避難を促すとともに、逃げ遅れた学生らがいないか、フロア内を確認していきました。
この中で、避難誘導班の職員1人が逃げ遅れた学生2人を発見し、煙の届かない6階会議室に移動させるとともに外に合図を送り、救助を待ちました。
また、重要書類などを持って避難する重要物持出班、体調不良やけが人の応急処置を行う救出救護班もそれぞれの手順を確認していきました。
一方、L号館前では、避難誘導班が避難状況を集約し、逃げ遅れた3人以外の避難の完了を指揮班へ報告しました。
続いて、泉州南消防組合の消防訓練が行われ、高度救助工作車や30メートル梯子車、タンク車、ポンプ車などが集結しました。
訓練は、中央棟3階のサーバー室の火災が4階の図書館まで燃え広がるとともに、逃げ遅れた3人が6階バルコニーで救助を待っているとの想定で行われました。
出動部隊は、逃げ遅れた3人を梯子車で救助するとともに、サーバー室や図書館の消火活動を行いました。
訓練には、消防志望の学生も参加していて、「想像以上に隊員らが連携して活動にあたっていることを実感した。より消防をめざしたい気持ちが高まった」などと話していました。