中学などで運動部活動の指導にあたる学生を育成する大阪体育大学の「グッドコーチ養成セミナー2024」(隔週月曜5限)は5月27日、エスフロンティア法律事務所の坂房和弁護士を講師に迎え、「体罰・ハラスメントの根絶に向けて 法的見方・考え方」をテーマに講義していただきました。
坂弁護士は「大阪府における部活動の地域移行に関する検討会議」で副座長を務めています。
講義は、体罰・ハラスメントに対する基本的な法的知識、スポーツ指導でのトラブル防止策、損害賠償請求の裁判から自身をどう守るかなどを学ぶことが目的です。参加した学生はワークを通じて、なぜスポーツで暴力・体罰が多発するのか、ハラスメントの原因・背景などについて考えました。
坂弁護士はそのうえで、ハラスメントのない指導を実現するためには「相手の立場に立つ、常に受け取る側のイメージをする」「第三者から見て、自分の言動は感情的になっていないか、不公平になっていないか、他人に置き換えたときに本当に適正なことをしているかを考える」「普段から双方向のコミュニケーションを取る」が重要だとし、学生は熱心に聴き入っていました。