スポーツの現場で様々なデータを収集・分析し、戦略の構築をサポートする「アナリスト」に必要な知識を得てもらおうという「大阪体育大学アナリスト養成講座」が2月8日(木)、開講しました。
この講座は、スポーツの現場でのアナリストの需要が高まる中、データベース、エビデンスベースに基づく分析力や課題解決能力に優れたアナリストの養成に貢献しようと開講したもので、本学の学部生ら、バスケットボールのデータ分析に関心のある学内外の約60人が、翌週にかけての4日間、対面やオンラインで講座を受講します。
8日の初回は、講義を前に体育学部の三島隆章学部長が挨拶し、「現場で活躍する素晴らしい講師を迎えました」と講師を歓迎しました。
続いて、バスケットボール女子日本リーグのWリーグ所属チーム「トヨタ紡織サンシャインラビッツ」のアナリスト兼プロジェクトマネージャーの福田有利子さんが、「テクノロジーの活用方法と実践」と「組織に求められる役割とその磨き方」と題して講義を行いました。
この中で、福田さんは実際のゲームの映像を交えながら、「このシーンでなぜ得点できたか」などを解説し、データ収集や分析のポイントをわかりやすく伝えた上で、「視点が違うだけで見えるものが違ってくる。定義の難しいものでも、しっかりと言語化することが大事」とアドバイスしました。
また、「ミスの分析はやりがちだが、ミスはあくまでも結果。小さな課題解決の前に、大きなあるべき姿の達成がある。自分たちのありたい姿や現状、課題が把握できているかが鍵になる」と伝えました。
このアナリスト養成講座では、2月12日(月・祝)に磯野眞さん(長崎ヴェルカ・アナライジングコーチ)、2月13日(火)にジョナサン・ギボニーさん(ESPN所属ドラフト・アナリスト兼スカウティング&分析サービス『DraftExpress』創業者)、2月15日(木)に岩部大輝さん(アルバルク東京アシスタントコーチ/トップスカウティングコーチ)が講義を行います。