2011年の東日本大震災で被災した福島県南相馬市で11月18日(土)、「復興支援感謝の集い」が開かれ、本学社会貢献センターが招かれました。
本学は大震災直後から南相馬市のNPO法人と連携し、学生らが復興を支援する「サンライズキャンプ」を毎年実施。旧避難指示区域の小高区を活動拠点に、高齢者への体力測定や仮設住宅でのサロン活動など、その時のニーズに合わせて内容を少しずつ変えながら支援活動を継続してきました。
今年は8月29日から3泊4日で、学生16名と主管する社会貢献センターの教職員ら21名が参加。南相馬市の体育センターで高齢者の体力を測定する「お元気度チェック」、地域の方と卓球を楽しむスポーツ交流会、小学生とのスポーツ交流、被災地にある神社での清掃活動、原子力災害伝承館の見学などを行いました。
これらの活動に対して2021年、社会貢献センターが南相馬市から感謝状を授与され、コロナ禍が収束した今年、感謝の集いが開かれました。
集いには、社会貢献センターから中山健センター長、池島明子教授、事務局の樋口幸代さんが参加。門馬市長のあいさつやトークイベントなどがあり、翌日は津波で被災した沿岸部の防潮堤や海岸防災林などを見学しました。
中山センター長は「現在の南相馬は、物理的な環境整備という意味でのハード面の復興は一段落して、コミュニティや人と人との繋がりの再構築といったソフト面での復興を目指している段階であると感じました。また、現地には、がれき撤去や仮設住宅における交流事業など当初の取り組みとは異なる多くのニーズがあり、これからも体育・スポーツ、教育を専門に学ぶ本学学生が現地で担うことのできる活動は多岐にわたると実感しました」と話しています。