- 小林 博隆 先生
- 大阪体育大学 スポーツ科学部
体育実技研究部 監督
- アオイちゃんは大先生みたいになりたいのかな?
- はい!昔から「学校の先生になりたい」と思っていたんですけど、勉強だけじゃなく困った時に導いてあげられるような先生になりたいなって。大先生みたいな。
- うっ…今回はちょっと恥ずかしいぞ…(^^;)
- 大先生は、うちの大学の体育学部(2024年4月よりスポーツ科学部)で学ばれてたんですよね。
熱心な学生さんだったと聞いています。
- すごく話聞いてくれたりして、人として憧れます。でも体育の先生って、やっぱり運動やスポーツ、部活動メインでガンガン引っぱっていけないとダメなのかな?私に務まるのかな?なんて…
- あはは…アオイちゃん。体育の先生体育の先生っていうけど、実際には「保健体育」の先生なんだ。運動やスポーツだけできたらいいってことではないんだな、これが。
- 保健体育…?えっ?体育の先生、じゃないんですか?
もっと詳しく教えてください!
「体育の先生」とは「保健体育教員」なんです
運動やスポーツを教えることはもちろん…こんなことが求められます
- 高度なスポーツ科学や科学的に裏付けされた理論と指導力
- 発育発達やスポーツ医学、健康教育などの専門的知識
- 教育者としての十分な教養、豊かな人間性
- 率先して動くことができる行動力
(アクティブ・ティーチャー)
- こんなにいろいろ…!
体育の授業やスポーツの知識だけじゃないんですね。
- そうだよ。小林先生がおっしゃるように、保健体育教員になるためには健康のことや身体についての基礎知識をきちんと学ぶことが大切なんだ。
正しい知識があるからこそ、ケガを予防できたり、迅速な応急手当ができるんだぞ。
- あ、だから顔色が悪かったり、体調のことも気にかけてくれるんですね…!
- そうそう。いつも大先生は保健体育の専門性を活かしながら、生徒と関わっているんだよ。理論と実践がつながることがすごく大切なんだ。わかりやすく言えば、「保健」と「体育」の内容を関連付けた指導が重要になってくる。
たとえば…アオイちゃん、心臓が1分間に送りだす血液ってどのぐらいか知ってる?
- えっ?わ…わかりません!1ℓ…ぐらいですか?(汗
- 心臓が一回に送りだす血液は70mlと言われているので普段の1分間の心拍数は約70回として…約5ℓかな
- えー!5ℓ!!そんなに…
- 大先生ばっちり!そうなんだよアオイちゃん。
運動するともっともっと量が増え、心臓への負担が大きくなるから準備運動は絶対必要なんだな!って…理論的にもわかるでしょう?
どんな準備運動がよいかの方法(実践)については、きっと大先生の体育の授業内で習ってると思うよ!
- もし血管が詰まってたり弱ってたりしたら大変なことになるから、普段からバランスのとれた食事をして健康に気を遣うことも大事だとわかるよね?
…お昼、いつも菓子パンとジュースじゃダメだぞ!アオイ!
- どきっ。それ一昨日も先生に言われました…
でも大先生、すごく理論的でますます「保健体育の先生」を目指してみたくなりました!苦手な種目もあるけど身体を動かすのは好きだし…
- 逆に苦手だから教え方がうまい、という先生もいるよ。
そうそう、ガンガン引っ張っていけないと言っていたけど、最近は大先生みたいに自分で考えさせて背中を押してあげる先生が求められているんだ。
- いや、僕もまだまだ…日々生徒にも教えてもらいながら修行中ですが…
- アオイちゃんにも大体大先生みたいに「頭は知的!身体はキレキレ!」な魅力的な先生をぜひ、目指してほしいな。
- はい!小林先生の説明を聞いて、求められている保健体育教員の具体的なイメージがつきました!大体大先生を目指してがんばります!
- ああ…今回はやっぱり恥ずかしい(^^;)
まとめ
こんなことが求められます
体育・保健
に関して科学的に裏付けされた理論と指導方法を学びます。
体育が苦手な子どもにも興味をもたせ、スポーツの楽しさを伝えられる力
発育発達やスポーツ医学、健康教育に関する専門的な知識だけではなく、魅力ある人間性や教養を身につける