2月11日(日)・12日(月祝)の2日間に亘り、本学にて和歌山県ゴールデンキッズトレーニング合宿を開催しました。
和歌山県ゴールデンキッズ発掘プロジェクトは、和歌山県内の小学生を対象に、体力・運動能力が特に優れた子ども達を発掘し、育成プログラムを実施することにより、将来、オリンピックをはじめとする国際舞台で活躍できる競技者を和歌山県から輩出することを目的とする和歌山県が主催するタレント発掘プロジェクトです。
昨年度より本学で開催している同トレーニング合宿では、参加する子ども達に様々なスポーツを体験する機会の提供やスポーツ科学に触れてみることで、自身のパフォーマンスを科学的に捉えることの大切さや面白さを体験してもらう機会を提供しております。
初日となった2月11日(日)、期待を旨に本学に到着したキッズ達を迎え入れ、大体大DASHプロジェクト浦久保ディレクターから2日間の活動への意気込みや諸注意、そして何よりも2日間を存分に楽しんで取り組んでほしいと挨拶がありました。
その後、キッズ達は2つのグループに分かれ、本学の施設見学と体力測定プログラムをそれぞれ体験しました。
本学の施設見学では、トレーニングルームやATルーム、診療所などアスリートが利用できるトレーニング・ケア施設、そしてアスリートのパフォーマンスを測定し科学的に評価・フィードバックが出来る実験室を見学。実験室ではキッズ達自身が実際に実験機器を体験し、研究員の説明にも真剣に耳を傾ける姿も多くみられました。
体力測定プログラムでは、走・投・跳のそれぞれの能力を、測定機器を利用して測定。
普段は慣れない機器を使用した測定に、初めは戸惑う様子だったキッズ達も、練習を重ねて測定本番時にはしっかりと慣れ、自身の精いっぱいのパフォーマンスを発揮していました。
測定後はお互いの結果を見合い、歓喜の声が上がっていました。
初日の後半は、競技体験プログラムとしてサッカーとレスリングに挑戦。
両競技ともに競技の基礎となる動きに挑戦し、後半では学んだ基礎を使って実践的なゲームを実施。
競技のそれぞれの動きが得意な子だけでなく、苦手な子も投げ出さすことなく果敢に楽しみながら挑戦していました。
しっかり体を動かした後は、全員で夕食を取りました。
バランス良く栄養を取ることの大切さも意識しながら、初日のプログラムのことを振り返る会話で盛り上がりました。
初日最後のプログラムは大体大DASHプロジェクトの坂内トレーナーによるアスリートセミナー。
「アスリートに必要な能力~アスレティックトレーナーの視点から~」と題し、活躍しているアスリートや好成績を残しているプロチームは、故障が顕著に少ないことを取り上げ、アスリートに求められる能力の中で重要なことが「ケガをしないこと」であることを指摘しました。
特にジュニア期のアスリートに問題視されている「オーバーユース障害」のことに触れ、「練習と休みのバランス」「体を作る食事の重要性」「練習時のウォームアップとクールダウンを軽視しないこと」など、オーバーユース障害を招かないための予防や自分自身での身体のケアが大事であることを強く伝えました。
キッズ達は真剣な姿勢で坂内トレーナーの話に聞き入り、しっかりとメモを取る姿が多くみられました。
初日の充実したプログラムを終え、翌日のプログラムにも大いに期待を抱きながら、トレーニング合宿の初日を締めくくりました。